プリズムメガネ


プリズムの光学

プリズムのイラスト

prism

一般に右図のような透明な三角柱体をプリズムと言います。主断面を通る光束はレンズを出ると基底方向に進路を変えます。プリズムを通過した光束が1メート ル先で1センチ偏位した時1プリズム・ジオプターと呼んでいます。2センチ偏位したら2プリズム・ジオプターと呼んでいます。

レンズはプリズムの集まり

レンズとプリズムのイラスト

レンズとプリズム

右図のようにレンズはプリズムの集まりと言われまています。
凸レンズの場合は左側のよう
凹レンズの場合は右側のよになります。
レンズの真ん中には光学中心があります。光学中心を通る光線はレンズ通過後も進路を変えることなくまっすぐ進みます。光学中心以外を通った光線はレンズ通過後レンズの厚い方に曲がります。
凸レンズの場合は中央に向かって曲がり、
凹レンズの場合は外側に向かって曲がります。
レンズの中心と瞳孔位置を合わせるとプリズム効果はありません。しかしあえてずらすことによりプリズム効果を得ることが出来ます。基底が鼻側 にあるとときは基底内方、耳側にあるときは基底外方といいます。上にあるときは基底上方、下にあるときは基底下方と呼びます。斜め方向は水平方向と垂直方 向に分離して現したり、角度で現したりします。

プリズムレンズ

プリズムレンズは単体でもありますが、凸レンズ(遠視眼の度)や凹レンズ(近視眼の度)との組み合わせもあります。

フレネル膜プリズム

Fresnel膜プリズムは右図のように合成樹脂で作られていて一つの面に小さいプリズムを連ねたものです。30プリズム・ジオプターくらいまで作製されています。使用に際しては、メガネレンズに裏側からフレネル膜の平らな面を貼り付けて使います。

フレネル膜をメガネレンズに貼る方法

Fresnel膜プリズムのイラスト

Fresnel膜プリズム

  1. まずメガネレンズの表面に天地中央に水平線と直交する垂直線を入れます。基底が斜めの場合は分度器を使い傾けた線も書きます)。
  2. レンズをフレームからはずしFresnel膜プリズムの平らな面をレンズ裏面に張ります。
  3. Fresnel膜プリズムに基底方向が記されていますのでそれを見て基底方向を間違わないよう貼ります。(Fresnel膜プリズムには多数の筋がありますのでそれを目印に合わせます。
  4. レンズからはみ出した部分をレンズ縁にそってハサミで切り落とします。
  5. 一度Fresnel膜プリズムをはずしレンズをフレームに戻します。
  6. レンズ裏面に水を流しながらFresnel膜プリズムとレンズの間に空気が入らないよう密着させ取り付けて終了。

フレームからレンズを外せない場合は一度紙などでレンズの型取してそれからその紙を元に紙からはみ出した部分をハサミで切ることになりますが、切り口はなかなか綺麗にはいかないようです。

プリズムレンズはどんな時に使われるの

プリズムレンズは光を曲げる効果があり、両眼視の困難を訴える方にプリズムを施し改善する場合検討使用します。

  • 斜視
  • 斜位
  • 同側性半盲
  • 輻輳異常
  • 黄斑変性による網膜像の偏位
  • 黄斑上膜による網膜像の偏位
  • 眼内レンズの傾きによる網膜像の偏位
  • 累進レンズ(プリズムシニングなどと言われ近用部分が使いやすいよう(俯角が少なくすむよう)自動的に入っています。)
  • スラブオフ加工(不同視の遠近両用の場合、眼鏡店がメーカーに特注します)
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