

2008年7月27日
2008年7月27日 東京/大久保
視覚発達の検査法、支援法について 座長 川端秀仁先生
1 何をどのように評価しているのか?
どんな機能を、どんなツールで、どのように評価しているか?
1-1視機能
基礎発表:かわばた眼科 山城浩哉先生
1-2 視知覚検査
基礎発表:DTVP2を中心に
パームこどもクリニック 三浦朋子先生
基礎発表:MVPT3を中心に
米国オプトメトリスト 北出勝也先生
補足発表 かわばた眼科 視覚発達センター 築田明教先生
2 なにを、どこを目標とするか?
基礎発表:ビジョントレーニングの目標
大阪医大LDセンター 奥村智人先生
3 どのように対処するか?
3−1視知覚発達障害一般に通じるもの
基礎発表:キクチ眼鏡学校 加藤元嗣先生
米国オプトメトリスト 内藤貴雄先生
3−2 発達障害児に対するビジョンケアの試み
基調発表者:平和眼科 ORT 釣井ひとみ先生
近年、我が国においてもLDやADHDなど軽度発達障害をもつ児童への理解が深まり、その支援体制が次第に整備されてきました。一方、以前から教育や医療の対象であった発達障害をもつ児童への支援は、QOL向上へさらなる発展が望まれています。
このような状況の中、発達的視点からの視覚障害への支援は、発達障害児を支援する上で必要不可欠です。しかし、我が国では低視力者に対する盲・弱視教育はあっても、視覚機能を視力にとどまらない、より広い概念(視力、屈折、調節機能、両眼視機能、眼球運動などのいわゆる視機能に加え、視覚認知、眼と運動機能の協調、感覚統合などを含む)でとらえた立場から、視覚機能障害・発達不良を有する発達障害児を支援する体制はほとんど整備されていません。
視覚発達研究会は、視覚をより広い概念でとらえた立場から臨床や研究の情報を各領域の専門家間で交換し、発達障害児の視覚的支援をより科学的で、より良いものにすることを目的として発足しました。
そして、発達障害児に関わる保護者、教師、各領域の専門家に視覚的支援の重要性を広く啓蒙することもその発足の目的としています。
第1回視覚発達研究会の開催を期に、各領域で視覚機能への理解が深まり、視覚障害への新しい支援体制が充実されていくことを祈念しています。
会期 2006年7月9日(日)1時30分−6時会場 東京眼鏡専門学校11階(セミナールーム)
山城浩哉先生(かわばた眼科)
北出勝也先生(視機能トレーニングセンターJoyVision)
奥村智人先生(大阪医科大学LDセンター)
三浦朋子先生(三愛小児科パームこどもクリニック)
内藤貴雄先生(特別視機能研究所)
討論 「視機能・視覚認知の問題について各領域から」
講演
日常生活や学習において理解力や行動の遅れがみられる等の症状の原因はさまざまだが、その一つに視機能の入力部分に問題が隠れている場合がある。
具体的には、
【視力】どの程度、物体を識別出来ているか、遠方だけでなく、近方の視力も調べることが重要である
【屈折異常】近視や遠視・乱視の有無を見つけ、程度に応じて矯正が必要
【調節機能】ピントの切り替えに問題がないか、これに問題があると板書などに問題を生じることも
【輔榛・眼球運動】眼球がスムーズに動かせるか、LDに眼球運動が円滑でない場合が多いというデータがある
【両眼視機能】両眼の視線が合っていて、遠近感を感じることが出来るか、
これがないと、ちゃんとものがひとつにみえてなかったり、立体的にとらえることができないまた、各機能は生まれたときから備わっているわけではなく、年齢とともに発達していくものである。
視力には問題なく、脳に鮮明な視覚映像も送られているのだが、脳の中の視覚の情報処理が上手く働かないため、形の認識が正しく出来ないという子供たちが存在する。斜めの線が認識できなかったり、上下左右の概念が頭に育っていないということもある0三角形を見ても三角形という概念が頭に出来ていないため認識ができないということもある。文字を覚えることや、図形を認識したり、イメージして考える理工系の科目などで苦労することが多い。このような問題を持っ子供たちもブロックなどを使ったトレーニングを行えば改善することが多い。
眼球運動や両眼祝など視機能に問題があると、「読み書きで集中力がすぐになくなる」、「読みとばしがある」、「語尾を代えて読む」、「ノートや黒板を写すのに時間がかかる」、「筆算の桁を見聞違える」、「定規のメモリが読みにくい」、「ボールをうまくキャッチできない」などの症状がよく見られる。また、図形認知、空間認知など視知覚に問題があると、「漢字が苦手」、「算数(数学)の図形の問題でつまずく」、「書いた文字のバランスが悪い」などの症状がよく見られる。
目と手の協応の問題では、「書いた文字が枠からはみだす」、「コンパスや定規を上手に使えない」という症状が多い。視機能や視覚認知の不良が、必ずしも上記のような症状と対応するわけではないが、子ども達の問題を把握し適切な対処法を検討するうえで、症状(つまずきの状態)を観察することは重要である。
視力低下がなく、屈折異常や眼科的な問題がなくても、視覚の機能面や認知面に問題があり、学習や運動でつまずきがでることがある。本講義では、視機能検査、心理検査を紹介し、以下の検査について説明をおこなう。
視機能や視覚認知において問題がある子どもたちには、次のような対処を実施されることを提案したい;