深視力と遠方立体視について
立体視検査と深視力検査は似かよっている部分とそうでない部分があるので、整理してみました。
深視力と遠方立体視の関係は図のように考えています。
A 深視力は問題ないが立体視は不良
(両眼視機能(同時視・融像・立体視)等に問題があるが、両眼視差以外の手がかりが働く)
B立体視は問題ないが深視力は不良
(両眼視機能に多少問題があるか、眼球運動(動体視力)に問題がある)
C立体視も深視力も問題ない。
矯正視力や両眼視機能に問題がない。
D立体視も深視力も不良
- 矯正視力が悪い
- 両眼視機能に問題があり両眼視差が得られない
- 経験的手がかりも弱い
- 眼球運動(動体視力)が悪い
原因が一つの場合や複数にまたがる場合もあります。
立体視検査と深視力検査について
立体視検査について
立体感覚
三次元上の物体が立体的に見える事であり視差のある左右眼の映像が融像される事に於いて生じる。立体視検査には次のようなものがあります。
- Titomus Stereo Test(偏光フィルターによる両眼の分離で行う近方での検査)
- Randam Dots Stereogram(偏光フィルターを使用して無数のドットで出来ている2枚のプレートから浮かび出る図形と量を当てる近方での検査方法)
- 位相差ハブロスコープ(左右の眼前に90°の位相差をもって高速で回転するセクターとプロジェクトからなる機械での遠方での検査方法)
- Pola Test(偏光視標による両眼の分離で行う遠方での検査方法)
- 大型弱視鏡(左右の境筒に立体視スライドを入れ検査する方法)
- 輪とうし法(針金の先に直径2cmほどの輪を作ったものとL字に曲げたフックを使った検査法)
- Tranaglyph(赤緑印刷された透明なプラスチック板を赤緑眼鏡をかけて見る検査法)
- Vectogram(Tranaglyphと違い偏光視標と偏光眼鏡をかけて見る検査法)
深視力検査について
視物がある物体より手前にあるか奥にあるかの感覚で、融像されてもされなくても、また単眼でも生じます。
深視力検査には次のようなものがあります。
- Frisby test(三桿法に似ているそうだが、古くて国内では使われていないようだ)
- 三桿法
立体視検査で深視力検査の代用は可能か?
深視力計のかわりに、偏光ポラテストの精密立体視検査をして済ませている人も多いと思われます。というのも、偏光の精密立体視には、視角40秒のものもあり、これがほぼ深視力計の合格圏内前後2cmに匹敵します。それをもって「精密立体視ができれば深視力は合格する」と判断しているのでしょうが、それで充分だとは言えません。
精密立体視ができても深視力検査(三桿法)が出来ない方は沢山いらっしゃいます。わかりやすい違いは精密立体視検査は静的な検査で深視力検査は動的な検査です。つまり深視力検査は中央の棒が動きます。それを見逃さないための眼球運動が加わってきます。また
精密立体視ができない人は、深視力練習器がなければどうしようもないのです。
繰り返しになりますが、免許試験はあくまで「三桿法」によるものであって偏光の立体視ではありませんから、代用は難しいと考えた方がよろしいでしょう。
深視力関連ページ
深視力事例のご紹介
事例1 上下斜位と外斜位で深視力の出にくかったお客さま
事例2 近視の過矯正で深視力の出にくかったお客さま
事例3 プリズム処方に問題があり深視力の出にくかったお客さま
事例4 メガネなしで深視力検査に合格したお客様
事例5 弱めの近視メガネで深視力検査に合格したお客様
(お客様の声に掲載させていただきました。)